命のつながりを感じてみよう!ワーク②「ブンナよ、木からおりてこい」を読んでみよう
《 SKSの会員で現在6年生の小
林くんが4年生のときに書いた感想文です。昨年次は「ブンナよ、木からおりてこい」を上演すると聞いた小林くんは喜んでいました。「ぼく その本読んで感想文を書いたよ」そこでその感想文を探してもらいました。》
「命のつながりと生まれかわり」
「きみは、ぼくになるんだから」
この言葉はかえるのブンナがねずみから聞いた言葉だ。ぼくはこの言葉に感激した。命のつながりということを強く感じさせてくれたからだ。
とびのエサとして椎の木のてっぺんに連れてこられた生き物は、みんな怪我を負っていて、しかもとびが見張っているから逃げたいのに逃げられない。そして連れてこられた順番にまたどこかへ連れていかれてしまうのだった。
とびに連れてこられたねずみは、一
度逃げ出したのに再びつかまってしまった。ひどい怪我を負って、生き延びることをあきらめてしまった。しかしねずみは木のてっぺんで出
会ったへびとうしがえるとのやりとりを通じて、命のつながりや生まれ変わるということに気づいていった。
そしてねずみは死の直前、ブンナに「オレの体から出てくる虫を食べて木から下りてくれ」とたのんだ。「君は、ぼくになるんだから」そ
ういいながら死んでいった
ブンナは次の年の5月に木からおりることができた。そして沼であった仲間のかえるたちに「自分は自分だけと思っていたけれど、自分の命というものは、だれかのおかげで生きてこれたんだ。」「ぼくらの命は、大勢の命の一つだ…だから、だれでも尊いんだ。つらくて、かなしくても、生きて、大勢の命のかけはしになるんだ…」と言った。
ねずみから出てきた虫は、ねずみを食べて出てきた。だから虫の中にはねずみがいる。その虫をブンナが食べれば、虫の中にいたねずみとブンナは一心同体になる。そうするとねずみの命は終わったように見えて、ブンナの中で生きていく。これはすごいと思った。ぼくは、ぼくらの命は誰かの生まれ変わりなんだから、生きていることは大切なことだと思った。
沼のほとりでブンナが歌った。「明日にむかって羽ばたけ」という言葉で、生きていることはいいことだなと思った。
ぼくは米や魚や肉や野菜を
食べて生きている。ぼくの中にはそ
れだけ生き物の命がいる。ぼくは
ブンナと一緒に今日一日生きられるよろこびを大事にしょうと思った。
ナレーターを入れて読むチーム。ねずみとかえるのブンナの場面にはねずみが自分の命がもう短くていろんなことを必死でいう。そこのチームはねずみ役一人が読む。横で自分たちがブンナになったようにねずみの話を聞いている。
また読んでいるうちに感情がいっぱいになった人もいる。
最後に全員で
水ぬるむ5月がきたよ さあ、手をつなげ、そろってうたおう あらたな世界のために、うたえ ぼくら土がえるのうた
きょう一日を生きてゆく喜びーブンナは大きく大きく胸をはって太陽にむかってないたのです。
今日の感想の中から
ストーリーがよくわかる企画でよかったです。輪になって、皆の顔が見える中での読み合いは余計に感じ合えるものがあり、素敵でしたね。本番が楽しみです。一冊本を読んだ気分です。