こどものあしたプロジェクト

千葉県佐倉市で活動する団体です。 文化を通して、輝く子供たちの未来を考え、活動することを目的にしています。 旧ブログhttp://blog.goo.ne.jp/kodomonoashita_2011

高学年の子どもたちに見応えのある舞台を届けたい!

今年もよろしくお願いします。

こどものあしたプロジェクトの代表 黒木裕子が子ども劇場千葉県センターの季刊誌
ぐるっと房総に掲載された文章です。

“劇場”の規模が小さくなり、高学年や中高生のための見応えのある舞台上演が少なくなっていった中、2006年にNPO佐倉こどもステーションのメンバーのひとりがミュージカル「はだしのゲン」(木山事務所)に出会いました。「すごい舞台!人生について考え始める思春期の子ども達になんとかしてこの作品を届けたい!」その一途な思いに共感した佐倉の“馬鹿者”達(劇場のOG)が200万円以上の公演料に打ち勝つ蛮勇を持って動き出し、「こどものあしたプロジェクト」が始まりました。

佐倉での大舞台は久しぶりで珍しさもあって公演は成功裡に終わりました!しかし他方では「ゲン」を心底観たかった子が経済的事情で観られなかった、という厳しい現実にも直面することになったのです。

当時子どもの貧困は7人にひとり、そうした中、子どもや家庭への割引価格を実施するだけでは不十分ではないか?家庭の経済的事情で子どもの願いが挫折することがあってはならないのでは、と議論を重ね、2年後の2008年から「ひとり親家庭招待事業」を開始しました。2014年の今はリピーターの方も増えて、会場で挨拶を頂いたり、すぐに感想を送ってくださったりで、この事業を続ける大きな励みになっています。

そして、2015年は8年目。作品は劇団青年座の大型作品「ブンナよ木からおりてこい」〈7/5(日)佐倉市民音楽ホール〉に決定。年1回の公演ながら、財源の無い貧乏所帯は知恵と体力のみで勝負です。

1.      おとなのチケットに100円の寄付を上乗せさせていただく

2.      協賛金を40万以上集める

3.   600席を売り切る

を全部やりきってやっと赤字を免れる、相も変わらず厳しい状況ですが、NPO佐倉子どもステーションを始め、地域、近隣の文化団体や頼もしい推進者そして応援者とともに今年もまた茨の道を前進していきます。子ども達と一緒に観に来てくださることが一番の応援になります、どうぞよろしくお願いいたします!



ボランティア・市民活動フェスタ2014in佐倉

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11月23日 佐倉中央公民館とその周辺で市民活動フェスタが行われました。

こどものあしたプロジェクトは今回初めての参加でした。「うどんや」として出店

しました。

12日の定例会にうどんの試食会をしての参加です。

前日からだんどり 材料の買い出し だしとり等柳井さんの準備万端で

当日をむかえました。当日は若い櫻井&敷根くんとみんなのチームワークで

うどん 完売でした。

暖かな秋日和の一日でした。

ハムレットのアンケートの中から

とてもよい舞台でした。何か考えさせられる作品でした。毎年(こどものあした)の作品はハズレがなくて、とてもいい舞台を観ることができるのでとても貴重な時間だと感じています。来年度以降の作品も楽しみにしています。同時に佐倉の子どもたちにも今後も末永く良い作品を届け続けていってほしいと思います。(15~19才)

 

とても励まされる感想ですね。ありがとうございます。

 

「ハムレット」 ご来場御礼

 

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緊張にしびれてくる頭とからだをギャグがふわりと包み込む、

 

笑っているとまたまた押し寄せてくる新しい緊張の波、

 

まるでマラソン選手のように徐々に高度の上がる坂道をのぼっていきます。

 

徐々に上がる高度に慣れさせていくのはもちろん舞台上の役者たち

 

その中心に演出兼役者の山崎氏がいます。

 

そしてもう一方で、リードしてくれているのは子ども達。

 

ギャグにすばやく反応し会場に笑い声がさざめきます。

 

役者が真剣勝負になると全身で受け止めようとします。

 

子ども達は舞台からの呼びかけに素直に無心で応えていました。

 

こうしたいい雰囲気の中で客席の一体感も高まり、

 

私自身も気持ちを奮い立たせて観続けることができ、

 

普段は行き着くことの無い緊張の高みまでたどり着いた気がしました。

 

 

みなさまはいかがだったでしょうか?

 

ひとり親家庭招待のTさんから以下の感想が届いています。

 

「昨日はありがとうございました。親子共々楽しむことができました。

 

息子は、難しいながらも、ハムレットが勇気を持って立ち向かったのに、

 

全員が死んでしまい悲しかったと話していました。

 

そして、黒マントの人びとの声に聞き入っていました(心の声でしょうか)。

 

舞台道具が木の机と椅子だけで、声と動き、表情からあれだけの舞台を創り上げ、

 

しかも十人でのお芝居、引き込まれてしまうくらいの迫力でした。

 

息子とよい時間を過ごすことができました。

 

ありがとうございました。」

 

 

大勢のご来場に心から感謝いたします。

 

ありがとうございました。

 

こどものあしたプロジェクト 

 

代表  黒木裕子

 

 

 

いよいよ明日当日!

明日(26日) 開演18時(開場 17:30)

 

子供のためのシェイクスピアHAMLET」の公演が

 

佐倉にやってきます。

 

横浜からはじまり、筑波 北九州 三重 大阪 滋賀 東京

 

と7月、8月全国をまわってきています。

 

いよいよ 私達が観られる日が明日になりました。

 

あと 少し席があります。

 

迷っているかた 是非ご連絡ください。

 

佐倉市民音楽ホール 043−461−6221 

 

  

演出家山崎清介が「HAMLET」の魅力を語る!7月13日 臼井公民館

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たってのお願いで「HAMLET」全国ツァーの最中に演出家山崎清介氏を佐倉にお招きした!

  敷根さんの司会進行ではじまり、4人のこどもをまじえ、30人くらいの 参加者で

演技の話、シェイクスピアの話、想像力、大衆演劇など興味深かったです。

参加者の感想の中に「シェイクスピア劇という古典を観るのは

ハードルが高かったのですがいろいろな話を伺えて、

大学の講義を受けている様で楽しかったです。」

 お茶の休憩タイムのあと 10年前の子供のためのシェイクスピア「HAMLET」の

ビデオを観ました。更に作品が練られているなと感じました。

(この作品を7月5日に横浜へ下見に行きました。)

 

 子どもがこの作品を観るのは難しいかなと思っている大人のみなさん

 山崎清介氏は

「子どもたちには生まれた時から想像力をもっているんですね」

 だから、大規模なセットはなく、舞台上には机と椅子しかない。

 自在に宮殿や森に早変わりします。「机も椅子も学校の教室にある。

 これで芝居ができる。まねをしてくれたらうれしいな」

  あと10人の役者が2時間舞台の上にいる。楽屋にはいかない。

 演じていない人たちは黒マントをきて、脇役や群衆の役を一手に 引き受け、

登場人物の心の声をつぶやき、観客と物語との橋渡しを し、

舞台の転換まで行う。

 「10人のチームワークを観てほしい!」とおしゃっていました。

 

この講演の様子を296ニュースで放映されます。

(地域のニュースの話題のひとつ)

7月21日(月)〜25日(金)①10時〜10時30分 *7月25日のみ

                       ②17時〜17時30分 *7月25日のみ

                    ③20時〜20時30分 *7月21日のみ

 チャンネル ケーブルネット296 地デジ11ch CATV302ch

 

新聞に掲載

朝日新聞に「HAMLET」の記事が掲載されていました!2014、7,10

 

子どもたち、劇場においで

 

もうすぐ夏休み、子どもを意識した企画があちこちで目立つ時期だ。中には、劇場という場や演劇を子どもたちに向けて開いていこうと、長期的に取り組む劇場や集団もある。背景には、未来のつくり手や観客を育てたいという願いがある。

 ■名作、2時間に圧縮

 古典の面白さをわかりやすく伝えたい――。そんな思いから始まった「子供のためのシェイクスピア」シリーズが20年目を迎えた。名作の数々を時に大胆に省略、再構成するのが大きな特徴。今夏の「ハムレット」は最終場面から始まり、回想として物語を追う仕立てだ。原作を圧縮し、約2時間にまとめている。

 第1回から出演し、今は脚本・演出も担う山崎清介は「せりふという葉を刈り込むことで、ストーリーという幹をはっきり見せる」と狙いを語る。

 狂言回し役のシェークスピア人形、出演者が手拍子で刻むリズム。楽しい仕掛けがいっぱいだが、山崎は「演技は子どもを意識しない」と言う。怒りや嫉妬といった負の面も含め、人間の感情の幅や豊かさを伝えることが大切と捉える。

 男が女を演じたり、一瞬で場面が変わったり。シリーズを始める前は、演劇特有の約束事は「何度も見るうちに勉強していくもの」と思っていたという。「でも、全然そうじゃなかった。子どもたちは生まれた時から想像力を持っているんですね」

 だから、大規模な舞台装置も使わない。机と椅子の組み合わせが、玉座にも道にもなる。「両方とも学校の教室にある。これで芝居ができるんだと、まねをしてくれたらうれしいな」